エンジニアを目指す学生さんが面接に臨む際に知っておいた方が良いこと

エンジニアを目指す学生さんが面接に臨む際に知っておいた方が良いこと

新卒採用の面接を行っていて、人柄の良い学生さんは全員採用!と言いたいところですが、人柄と同じかそれ以上に見極めておきたいことがあります。

慈善事業じゃない

会社は営利団体でして、利潤を追求する組織です。 採用とは組織を強化するために人を増やすための活動、その中でも新卒採用は組織の一員として 育てる 人を集めています。

なので採用活動では会社の利潤を追求する一員たり得る人物か、ということが最優先されます。 ちなみに「たり得る」の中には 辞めなさそう というのも多分に含まれています。

IT適性

文系卒でもエンジニア採用している会社がたくさんある通り、ITへの適性は理系だけが備えているものではありません。 ただ、適性があるかどうかを確認するチャンスは理系が圧倒的に多いようです。

理系じゃなくても興味をもってプログラム学んでみた、何か作ってみた、といった経験があると良い判断材料になります。 また、インターンに来てくれていれば、考え方や進め方を面接よりもじっくりと見ることができるので、こちらも判断材料になります。

「文系卒です、興味はあります、何も挑戦してません、インターン来てません」では適性を判断できないのでお祈りするしかないのです。

コミュニケーション

「コミュ障は就活で不利」といった愚痴をネットでよく見かけます。 これは正しいですが、コミュニケーションの意味を正しく理解しているか疑問です。

相互理解として

就職すると20代~60代の人たちと対面や電話、メール、チャット、ドキュメントといった形で意思疎通しなければなりません。 どんな媒体でも正しく伝えること理解することをコミュニケーション力と言います。

私見ですが、ご家族ご兄弟ときちんと接してこられた方は対人コミュニケーション力が高いように感じます。 また文章でも映像でも、良い作品に多く触れてきた方には十二分に伸びしろがあるとも感じます。

高度ITスキルとして

我々は目に見えないものを売っています。

顧客の困りごと、提示する解決策、また解決策に沿った設計からの開発…この一連の活動はコミュニケーションによって行われます。 これら活動のどこかで誰かが勘違いした場合、気付くことはできるのでしょうか?

システム開発におけるほとんどの作業は、勘違いしてないことを確認するためにあるといっても過言ではありません。 コミュニケーション力は(特に上級)エンジニアにとって必須のスキルです。

採用面接

さて、採用面接の中ではどうでしょう。 少なくとも聞いたことに答えていないとダメですよね。 「〇〇をどう思いますか」と聞れて「ネットで〇〇という記事がありました」と答えたのではNGです。

答えの質も見ています。 知識量や考察の深さ、倫理観や他者への配慮など、結構為人(ひととなり)が現れるものです。 ご本人の力量を測るため、その場で考える必要があるような変わった質問をしてみることもあります。

伸びしろ

新卒採用に関しては、伸びしろが問題になることはまずありません。 新卒採用された方はもれなく今後に期待しています。


謝辞
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