エンジニアの年収を決める要因

エンジニアの年収を決める要因

他業界に比べて転職が一般的なIT業界。 エンジニアは年収アップのために転職することも多いです。 ではエンジニアの年収を決める要因は何なのでしょうか?

職位と資格

いわゆる出世すると給料は上がります。 大抵の場合、役職が上がるというのはマネジメント職になることを指します。 自分一人の力ではできない大規模な仕事を、組織の力で解決する。 つまりはメンバーに気持よく効率よく働いていただくための環境を提供する立場です。

とてもやりがいのある仕事ですし、結果は実力が如実に現れますが、割に合うのかは疑問です。

だからみんな転職して給料アップを目指します。 先の教育不足と相まってマネージメント経験を積んで転職(給与アップ)することを目標にしているエンジニアは多いです。

また資格取得でも給料アップします。 こちらは業務内容が変わらず年収アップするので楽といえば楽です。

そんな中、資格手当 は自分でコントロールできる数少ない報酬です。 これは資格手当の制度があればの話ですが、IT企業では資格手当を出している会社が多いです。

職位も資格も、同じ会社の中での給与アップの手段です。 会社の中の限られたパイを取り合う行為とも言えます。

一番大きいのは環境

会社を変える

会社の中の限られたパイを取り合う行為とも言えます。

売上が大きい会社に転職すると、転職前と同じような仕事なのに年収が大きく変わることも珍しくありません。 努力して実力アップとか自作アプリがヒットするとか思ってしまいがちですが、それは若さからくる思い込みです。 残念ながら少年ジャンプの読みすぎか世間知らずと言わざるを得ません。

IT業界で問題視されている多重下請け構造の上に位置するほど、売上は高くなります。 この層を飛び越えて転職するのが年収アップの近道です。

フリーランスには要注意

フリーランスになると(順当に仕事があれば)年収がアップします。 しかしこれには罠があります。 会社が負担していた保険年金を自分で支払う必要があるため、3倍稼いで会社員とトントンなどと言われます。 具体的に何倍稼げばよいかは別として、支出が増えることは知っておいたほうが良いです。

また不景気になると最初に切られるのもフリーランスの辛いところです。 リーマン・ショックの際、目の前でフリーランスの方が続々と切られていくのを見て、サラリーマンで良かったと心底思った記憶があります。

会社の成長に寄与する

転職を思いとどまり所属する会社の成長に寄与する、という気の長い方法があります。 成長するかも知れないし、しないかも知れないですが、ワタシは悪い選択ではないと思います。

ネットで言われるような、SES企業のすべてがブラックではありません。 皆が仲良く協力し合って働いている会社も沢山あります。 そういう会社は徐々に直接声がかかるようになり、受託案件いわゆるSIer的な仕事が増えることで、会社自身が育っていきます。

会社が成長した時、あなたは最適なポジションにいる
長年勤めた会社には、苦楽をともにした仲間がいます。あなたの良い点(悪い点も!)を理解してくれています。あなたの長所をもっとも活かせるフィールドを提供できるのは誰か?あなたを良く知る人たちです。
なぜ副業で稼がないのか
今や小学生でも自分の作品を世に出せる時代です。あなたが個人開発アプリやサービスで副収入が得られていないのであれば、転職で年収アップを目指す他に出来ることがあるかもしれません。


謝辞
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