新しいことに挑戦する姿勢と仕事で新しい技術が使えないジレンマ

IT企業もエンジニアも新しいことに挑戦していることをアピールする傾向がありますが、現場で最新技術を使うことは許されないことが多いです。 ビジネスでやっている以上、古いものを維持することの大切さと折り合いをつけることが大事だと思います。
新しいものはいつか古くなる
今最新の技術を学んで身に着けても、来年は1年分古くなります。 「新しいことに挑戦する」ということは「学び続ける姿勢」と同じことです。
それってつまり「私はエンジニアです」って言っているだけではないでしょうか。 エンジニアはみんな学び続けるものですから、わざわざアピールする必要はないと思います。
古いものを使い続ける理由
収益を生むソフトウェアは価値があります。 そこで使われている技術が新しいかどうかは関係がありません。 つまり、収益を生み続けているソフトウェアを多数持っている企業なら、自然とメンテナンスするのは古いものの割合が増えます。
古くてスパゲッティなコードに直面したら、いただきますと手を合わせて八十八回味わうのがプロの姿勢、というわけです。
- 引継いだクソコードもリスペクトするべき
あなたの目の前にあるクソコードは、コードよりも優先しなくてはいけない事柄に直面して、それでも納期を守り検収を通過した諸先輩方の汗と涙と責任感の濃縮5倍汁なのです。 クソと間違えるのも仕方ないですが、その裏に何かしらの闘いがあったということを忘れないで欲しいと思うのです。
それでも挑戦しなくてはいけない
冒頭でキツめの表現をしましたが、エンジニアは日々の学びの中で挑戦し続けなくてはいけません。 生活のために古いソフトウェアに向かい、未来のために新しい技術に向かうのがエンジニアです。
収益を生む古いソフトウェアを維持し続けるために、新しい技術を取り入れる必要もあるでしょう。 まだ実践投入されていない新しすぎる技術でも、その考え方を知るだけでも大きな学びがあります。
何よりも新しいものへのワクワクがなければエンジニアとして学び続けることは難しいです。
- 謝辞
- 画像は Pixabay 様より使わせていただきました。