エンジニア半生を綴った本を書きました

中小SES企業経験20年のベテランが辿り着いた知見。 エンジニアの胸に火を灯す、SE稼業のリアルと本質に迫る、珠玉のエッセイ11章。
祝・出版
やっと出ました。 ワタシのエンジニア人生における気付きやノウハウを一冊にまとめた本が。 このサイトの記事を元にした内容もあったり、なかったり。
本を書くのってこんなに大変なのね、ということを思い知りました。 ページ数を稼ごうとして、無理やり捻り出した内容って全然面白くならないものなのですね。 自分が本当に思っていることや、頭の中で整理できていて、スラスラと書けるものの方が、後から読み返しても違和感がなかったです。
enokizako氏の素晴らしいレビューのおかげで、それなりに読めるものになりました。 ただ、自虐交じりのエンジニア下げや、長年溜め込んだ各方面への毒が、読む人を不快にしないか気になる反面、柔らかく直し過ぎると個性は薄れてしまう気がしました。 これは読んで判断してもらうしかないです。
過去の2冊
過去に2冊、自費出版で本を出しております。 この頃はまだ、日本ではKDP(Kindleダイレクトパブリッシング)が法人にしか提供されておらず、出版サービスを使っておりました。 今回、KDPが個人にも解禁されたことを受けて、自分で出版の申請まで行いました。 滅茶苦茶簡単なので、誰でも本さえ書けば無料で出版できます。
ちなみにこの2冊、執筆には苦労していません。 1冊は完全に人のフンドシで取った相撲ですし、もう1冊も慣れた作業を手順化したものですから (エンジニアは手順書書き慣れてますから)。
本当の意味で、自分のフンドシで執筆という作業に打ち込んだのは、今回が初めてなのです。
産みの苦しみ
本を書こうと思い立った当初、このブログの内容をまとめた全5章を想定していました。 その間の作業は楽しかったです。 いざ書きあがってみると、70数ページにしかならないことが発覚。。 書籍にすると4mm程度の厚みにしかならないのです。
ここからが苦しい日々の始まりです。 ワタシの愛読書、ハッカーと画家のような本を目指したく、せめて1cmぐらいの厚みは欲しい (当然、示唆を含んだ内容にしたい)。
ブログにとどまらず、プレゼン資料やメモ、ありとあらゆる記録を探し、エンジニア仲間との会話を思い出し、何とか11章まで膨らませました (厚みもギリギリ許容範囲かと)。
書き上げたあとはレビューです。 enokizako氏の的確で愛のあるレビューは3か月に渡り、ワタシの独りよがりな主張を、人に読んでいただけるレベルに引き上げていただきました。 ワタシのエンジニア人生から得た教訓が、正しく伝わる形になっているとしたら、enokizako氏のおかげとしか言いようがありません。
イヤー、大変でした。 ご興味があれば手に取っていただけると幸いです。 Kindle Unlimitedなら無料で読めると思いますので、ぜひどうぞ。