リモートワーク下でもチャットの返信を意識することであなたは成長できる

リモートワーク下では雑談が減り、ちょっとした情報交換や(いい意味での)おせっかいなアドバイスもできにくくなりました。 こんな状況下でもチャットの返信を意識するだけで成長できるコツがあります。
テキストコミュニケーションは難しい
リモートワークが当たり前になった今、コミュニケーションの主体はテキストになりました。 (Zoomなどのビデオチャットもありますが、そこまでじゃない(ほとんどの)会話はテキストです。
困った顔や助けを求める素振りは誰にも気づいてもらえません。 誰かの助けが必要な時は、自ら声を上げていかなければなりません。
ですが、テキストによるコミュニケーションは誰にとっても思いのほか難しいものです。 若い子はデジタルネイティブだから大丈夫、なんてことは全くありません。 LINEで気の利いたスタンプを送りあうことは仕事の上でのコミュニケーション能力には関係がないように思います。
真の国語力が求められる
テキストコミュニケーションの上手さは年齢や学歴ともあまり関係がなさそうに感じます。 スペシャリストよりもゼネラリストの方が上手い気もしますが、有意に差があるというほどでもない気がします。
見えない相手からの(完全ではない)文章を読み、意図を汲み取り、相手が求めている答えを相手に伝わる文章で返す。 それぞれの要素は学校で習ってきたことですが、リアルな場面で、自分も暇ではない状況で、正しく行える人は本当に少ないと感じます。
自分は何をしたいのか、それはなぜなのかを言語化して正しく伝える力。 また、相手が何をしたいのかを感じて理解し、必要であれば確認する力。
返信を意識してみよう
テキストコミュニケーションは一朝一夕に上達しませんが、何もしなければずっと下手なままです。 まずは誰かからの質問に対しての返信の質を上げることを意識して日々過ごすことをおススメします。 返信には社会人に求められるエッセンスが詰まっているので、あなたの成長を促進する効果があります。
質問を受けた時の返信について、順を追って説明します。
あなたに質問するということには理由があります。 必ずどのような背景があって何を期待しているのかを想像してください。
ここから返信する内容を考えます。
返信内容は簡潔な言葉で、可能な限り短く、伝わる文章になることを心がけましょう。
質問の内容が唐突だったり、日本語が分かりにくい場合、必ず何を聞かれているのか確認しましょう。 また、それを前提とした返信であることを伝えましょう。
社会人なら一度は言われたことのあるセリフ「まずは結論を言え」ですね。 まずYes/Noを答えます。 相手が結論だけを知りたいのであれば、この先を読む時間が短縮できるので親切な返信になります。
結論に続けてその理由を書きます。具体的であるほど良いですが、簡潔に書くことをお忘れなく。 (結論:A案に決まりました → 理由:11/09火の会議で課長の承認を得ました)
そして、永続的な情報源、例えばファイルのパスやURLを示します。 テキストチャットは流れていく情報です。 仕事としての決定事項は流れない別の場所に記録されているのが普通です。 そこを見ていただくのが確実で効率的です。
最後になりますが、返信内容は事実だけを並べることが大事です。 あなたの意見は求められるまで書かない方がよいです。
想像力が行動を変える
返信で大切なのは想像することと情報源を提示することです。 質問を中心とした相手のストーリーが想像できるということは、仕事の流れが見えているということです。 そして情報源を提示するということは、効率的に情報を受け渡せているということです。
これってつまり、「大局を知り、無駄なく行動する」ことにほかなりません。 これを繰り返していくと、あなたの行動は洗練され、本当に大事なことにいち早く気付き行動できるようになります。
- 謝辞
- 画像は Unsplash 様より使わせていただきました。