結局AIって何なの?世界は変わったの?に対する説明とワタシの作例

第三次AIブームの熱が少し落ち着いてきた気がする昨今。 何だかすごいものらしいけど結局よくわからない「AI」とは何なのでしょうか。
AIは漠然とした言葉
そもそも、AI(人工知能)という言葉がとても漠然としたものを指しています。
誤解を恐れず平易にいいかえるならば、「これまで人間にしかできなかった知的な行為(認識、推論、言語運用、創造など)を、どのような手順(アルゴリズム)とどのようなデータ(事前情報や知識)を準備すれば、それを機械的に実行できるか」を研究する分野である。
つまりAIとは「賢かったり気が利いてるプログラムの総称」なんですね。 掴み どころがなかったのではなく、掴む ところがないのでした。
アルゴリズム
第三次AIブームといえばディープラーニングです。 仕組みが知りたい、学んでみたいという方の入り口には以下の書籍をおススメします。 仕組みの解説と実装コードを少しづつ提示してくれるので、文系のワタシでも理解できました。
ディープラーニングに至る前の、賢く振る舞うアルゴリズムを一通り分かりやすく解説している以下の書籍も良かったです。 各章、イラストや図を使って分かりやすくコンパクトにまとめられています。
学習済みモデル
残念ながらディープラーニングは気楽に始められるものではありません。 莫大な学習データや高性能なGPUが必要になるためです。 ですが、学習済みのモデルは多数公開されていて、これらを利用するだけなら割と気楽に始められます。
Darknet/YOLO
過去にDarknet/YOLOという物体検出モデルを利用して「人とバイクの写っていない写真の削除ツール」を作ったのでご紹介します。 ※作り散らかした自分用ツールなのでGitHubで公開していません。。
- 動機
- 写真が趣味で、年間1万枚ぐらいずつ溜まってしまう。
- 毎年、特に良く撮れた写真でアルバムを作成した後は不要になる。
- 【問題】家族とバイクの写真だけは残しておきたいが、選別する気になれない。
- 解決策
- YOLO(当時はv2)の物体検出で人かバイクが写っていなければ削除するツールを作った
- Darknet/YOLOはビルドするとコマンドになる→Rubyで指定ディレクトリ内の写真をYOLOコマンドで判定して削除する
- 結果
- 1年あたり1万枚あった写真が300枚程度まで整理される
- 他人の写りこみ写真も残るので、あとは人力で頑張る
世界は変わったのか
変わりました。 今も変わり続けています。 今まで人間にしかできなかった判断がAIに置き換えられている最中です。 製造業の工場内や、Webサービスの裏側が置き換えられているので、Pepper君の登場のようなインパクトはありませんが。
先にも書いた通り、気軽にAIを活用できる環境も日々整ってきているので、誰でもその恩恵に与れる時代でもあります。 学習済みモデルを使うことに数学的な難しさはありません。 仕組みを気にしなければ賢い関数が公開されている、ぐらいの感覚でも活用できます。
- 謝辞
- 画像は Unsplash 様より使わせていただきました。