お金に疎いエンジニアが知っておくべきマネタイズの第一歩

我々エンジニアはモノづくりに特化しているといえば聞こえはいいですが、裏を返せばお金に関する知識・経験が乏しい人種とも言えます。 ノリと勢い、聞きかじった雰囲気だけではマネタイズに失敗します。
まずはこれだけ
ビジネスの本質は上の図だけ覚えておけばよいです。 以降、 缶コーヒー を例に説明します。
缶コーヒー持ちのあなた
あなたは 缶コーヒー持ち です。 売るほど缶コーヒーを持っていますが、まだ売りに出していないので1円も儲かりません。
課金ポイント
缶コーヒーを売ってお金に換えるためには、売り出す必要があります。 方法は問いませんが、方法によってあなたの手間暇や収支に差が出ます。
- 自販機を設置する場合
- つめたい/あたたかい缶コーヒーを売ることができます
- 設置費用がかかります
- 電気代がかかります
- 缶コーヒーを装填する手間がかかります
- 路上で販売する場合
- 常温の缶コーヒーを売ることになるかもしれないです
- 氷水に浸けて冷やすなら、手間と費用が掛かります
- 路上まで運搬する手間がかかります
- 誰かが店番する必要があります
誘導
自販機だろうと路上販売だろうと、ネット販売であっても、買ってくれるお客さんがいなければ売れません
- 田舎の実家の前で売る場合
- 1時間にご近所さんが3人通れば多い方です
- 店番している時間は快適かも知れません
- 駅前で通勤時間帯に路上販売する場合
- かなり人通りが多く、たくさん売れそうです
- 場所代がかかるかもしれません
- 販売許可を得る必要があります
- 土日祝は全然売れないかもしれません
- 実はここでしか買えない希少豆の缶コーヒーだった場合
- YouTuberが紹介して遠くから買いに来るかもしれません
- 少々不便な立地でも噂を聞きつけて買いに来てくれるかもしれません
- 販売価格をつり上げても客が減らないかもしれません
モノの良し悪しだけじゃない
富士山では何の変哲もないペットボトルのお茶が500円、トイレの使用料は200円だそうです。 必要な場所にあれば人はお金を払います。
便利なWebサービスなら売れる、面白いゲームなら流行る、というのは幻想です。 必要としている人に届ける方法がなければ存在しないのと同じです。 そしてお金をいただく仕組みがなければ、あなたには1円も手に入りません。
- 謝辞
- 画像は ぱくたそ 様より使わせていただきました。